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加齢黄斑変性治療
加齢黄斑変性とは、加齢に伴い、眼の中の網膜の中心(黄斑)に出血やむくみをきたし、視力が低下する病気です。
放置すると進行し視力の回復が困難になります。近年、高齢化社会に伴い増加しております。
眼の内側には網膜があります。網膜には、視細胞と呼ばれる細胞がぎっしりならんでいます。
網膜の中心部は黄斑部と呼ばれ網膜の中で一番大切な場所です。黄斑部が障害されるとまわりは見えても、細かいものが見えなくなります。
網膜の外側には脈絡膜という、血管が豊富な膜があります。
加齢黄斑変性は黄斑部の脈絡膜に新生血管という異常血管が発生し、黄斑部を障害する病気です。
滲出型加齢黄斑変性には、10年以上前は有効な治療方法があまりありませんでしたが現在では抗血管新生療法により治療できるようになりました。
加齢黄斑変性の原因となる脈絡膜新生血管は、血管内皮増殖因子(VEGF)により成長が促進されます。
近年この原因物質であるVEGFを抑える薬剤が開発されました。
この薬剤を硝子体内注射といって、眼に細い針で直接注射します。当院では外来治療で行っています。
清潔な状態で行うためにクリーンルームである手術室にて眼をしっかりと消毒して行います。目薬の麻酔により痛みはほとんどありません。
当院では一般的な針(30G)より細い31G針を使用しています。
治療のスケジュールは病状により異なりますが、一般的には、最初3ヶ月連続で注射を行います。
その後は経過を診ながら追加したり、計画的に投与間隔を決めて注射を行います。長期にわたって注射を継続することもあります。
図1 加齢黄斑変性の断層図(OCT)
正常な黄斑部(OCT)
赤羽中央総合病院
眼科部長 武市 一彦
お問合せ 03-3902-0348(代)