Sleep Apnea Syndrome

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

 

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に10秒以上の呼吸が停止が5回以上繰り返される病気です。
主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。
また、SASは生活習慣病と密接に関係しており、放置すると生命の危機に及ぶこともあります。
SAS特有の眠気は交通事故を起こす危険もあり、早期に適切な治療をすることが大切です。

睡眠時無呼吸症候群パンフレットはこちら

 

睡眠時無呼吸症候群の精密検査が当院でできるようになりました

睡眠時無呼吸症候群の検査は、今までは簡便な検査をご自宅で行っていただき、
精密検査を他院にご紹介して実施していましたが、この度、当院でもできるようになりました。
土曜日の夜に入院し、日曜日の朝にはお帰りになれます。
いびきや無呼吸でお悩みの方は、お気軽に当院呼吸器内科にご相談ください。

 

このような症状の方はぜひ受診を!

  1. 大きないびきをかく
  2. 呼吸の中断がある
  3. 眠れない、寝つきが悪い
  4. 夜中に何度も目をさます
  5. 朝早く目がさめる
  6. 朝起きた時、頭がスッキリしない、ノドが渇く
  7. 眠りが浅く、ぐっすり眠った感じがしない
  8. 日中、眠気を感じる
  9. 体がだるく、足などにむくみがある
  10. 以前に比べ、集中力がなくなった など…

当院では、睡眠時無呼吸症のチェックができます。
睡眠中、一時的に息をしなくなり激しいイビキを繰り返すクセのある方で、自分では十分眠
っているつもりでも昼間に眠気があったり、身体がだるくて仕方がない方の場合、この病気
の可能性がありますので一度検査を受けてみられることをおすすめします。

 

当院では呼吸器科専門医が治療を行っております

熊澤文雄医師(日本呼吸器学会専門医・指導医)毎週木曜日

当院では呼吸器科専門医をはじめとして内科で治療を行っております。
気になる方は内科外来までお気軽にお問い合わせください。

 

診察から治療までの流れ

いびき・日中の眠気で来院

(自宅での簡易検査)

PSG検査のための1泊入院

結果説明

患者様に合ったCPAPの設定のための1泊入院

CPAP導入

定期通院

【急性期のリスク】
・起床時の頭痛
・頭重・倦怠感
・集中力・記憶力の低下
・日中の眠気
・交通事故
・生産性の低下
・作業ミスによる労働災害

【慢性期のリスク】
・高血圧
・糖尿病
・心血管障害
・心不全
・夜間突然死
・脳卒中
・認知障害

 

検査について

①簡易検査(スクリーニング検査)
小型の機械をご自宅にお持ち帰り頂いて一晩の睡眠状態を検査します。
睡眠中のいびきや呼吸状態、酸素飽和度(SpO2)を調べることでSASの可能性を判別します。
腹部・指・鼻にセンサーを取り付けますが痛みを伴う検査ではありません。いつも通りお休み頂けます。
簡易検査で、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合、下記のPSG検査(精密検査)を行います。

②PSG(ポリソムノグラフィー)検査→水曜日と土曜日に実施
睡眠中の呼吸やいびきの状態に加え、脳波・筋電図・眼球運動などを測定することでより詳細に睡眠状態を検査します。
1泊ご入院頂いてSASの確定診断を行う検査です。 体にセンサー類を取り付けますが痛みを伴う検査ではありません。

≪PSG検査当日の持ち物≫
  • 歯ブラシ(それ以外のアメニティーは準備しています)
  • 枕や検査着の準備はありますが、ご自身のものを使用する場合はご持参ください
  • 夕食は原則済ませてから来院をお願いします
≪PSG検査当日の流れ≫
19:30 19:30に来院し受付へ
19:30~20:30 体調確認と検査のご説明
20:30~21:30 検査準備(センサーと機器を装着しますが、痛みはありません)
21:30~翌6:00
翌就寝、お休み頂きます
  • 起床後、センサー類を外してシャワーをご利用することもできます
    7:00までに退院して頂きます
7:00 退院

 

PSG検査結果について

当院では即日に検査結果を説明することが可能です
①水曜日入院の場合・・・木曜日
②土曜日入院の場合・・・月曜日

 

治療について

SASと診断された場合は、症状や重症度、原因に応じた治療法を選択します。
普段の睡眠環境や生活習慣を見直してみることも大切です。 就寝前の飲酒を控え、
適度な運動を取り入れるなどできるだけ規則正しい生活を心掛けるようにしましょう。
睡眠薬を服用している方は予め主治医にご相談下さい。

 

①CPAP療法
SASの治療にはいくつか種類がありますが、最も一般的なのが睡眠時にCPAP(シーパップ)という機械を使用する経鼻的持続陽圧呼吸療法です。CPAPは、陽圧を送り込むことで気道の閉塞を防ぐ装置です。CPAP治療には健康保険が適用になります。
治療中の疑問やお困り事は定期的な通院の外来で主治医にご遠慮なくご相談下さい。

②マウスピース
就寝時に、専用に作製したマウスピースをご使用頂く治療法です。 下顎を上顎より前方に出すことで気道を広く確保する治療法で、軽症の場合には適用になるケースがあります。 マウスピースでの治療を行う場合は、作製に慣れた歯科医をご紹介いたします。

③外科手術
気道を塞いでしまう部位が明らかな場合、またその部位によっては手術が適用になる場合もあります。 手術が適用になる場合には、専門の医師をご紹介いたします。

 

費用について

(記載の費用は3割負担の場合になります)

①簡易検査・・・2700円(初診料等は含みません)
②PSG検査・・・入院予約時に一時預り金をお預かり致します。
残りの費用については次回来院時に精算させて頂きます

<預り金>
3割負担・・・20,000円
1割負担・・・10,000円