麻酔科
当院は日本麻酔科学会麻酔科認定病院(研修施設)であり、当院で行う全身麻酔は年間約550例以上ありますが、
全症例において麻酔科医師の元で麻酔管理を行っております。
スタッフの体制としては常勤医師(日本麻酔科学会指導医・厚生労働省認定麻酔科標榜医)は1名ですが、
東邦大学医療センター大森病院の関連施設として派遣非常勤医師(日本麻酔科学会認定専門医)の協力の下で、万全な体制を整えております。
また、術前には麻酔科医師による診察を行うことにより患者様との信頼関係を構築し、安全かつクオリティの高い技術により、
安心して患者様が手術に臨めるよう努めております。
当科では主に外科、整形外科、泌尿器科の手術麻酔を行っており、ほとんどの手術に麻酔科医が立ち会います。
手術前に麻酔科外来で術前の状態を把握し、患者さんの状態や手術内容によって、最適な麻酔方法を選びます。
患者さんからは、「麻酔が効きづらいといわれている」「麻酔が1番怖い」
「本当に目が覚めるのか」などの声をよくお聞きします。
麻酔薬の効果には個人差がありますが、全身麻酔が効かない方はいらっしゃいません。
麻酔で眠るときから手術が終わって目覚めるときまで、私たち麻酔科医は常に患者様のそばにいます。
そして心拍数や血圧、呼吸の状態などを逐一観察し、体の状態を保っています。
手術中は薬剤の量や濃度を調節しながら適正な麻酔を行っていますが、
手術が終わると麻酔薬の投与をやめるので、徐々に目が覚めていきます。
麻酔薬の効果は時間経過とともに必ず切れるので、ご安心ください。
また術後の痛みが不安という方も多くいらっしゃいます。
手術ですので、痛みを完全になくすことは困難ですが、全身麻酔に加えて硬膜外麻酔や末梢神経ブロックを行うことで、
術後の痛みを和らげることができます。
その他にも点滴や飲み薬の鎮痛薬がありますので、痛いときは遠慮なく伝えてください。