Exchange Diary

小児科・婦人科交換日記

小児科の平井先生と婦人科の田中先生が赤羽中央総合病院の日常を交代で綴るコラムです

 

田中ゆりあ

この交換日記もしばらく間が空いてしまいましたね。厳しい暑さが続く季節になりました。
今回は婦人科からのお知らせです。
2023年3月末に武谷医師が退職され、4月以降土曜日が休診となっておりましたが、6月より土曜日の外来が再開しました。
土曜日に勤務される先生は、横山先生という女性の先生です。
これまで平日のみの通院が難しかった患者様も、ぜひこれからは土曜日の外来もご利用いただければと思います。
また、今年も北区の子宮がん検診が11月末まで行われます。症状がなくても異常が見つかる場合もありますので、ぜひこの機会に受けてみてください。
ご高齢の方から「いつまで子宮がん検診を受け続けたら良いのでしょうか?」という質問がありますが、おいくつになっても子宮がある方はがんになる可能性がありますので、継続して受けてくださいね。
おかげさまで外来も混み合う日が増えてきました。そのため、予約を取ってから来院されることを推奨します。
それでは、外来でお待ちしております。

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武谷 千晶

長かった夏が過ぎ、ようやく秋になり、一息つかれている方も多いのではないでしょうか。
小児科はインフルエンザとコロナ感染で賑わっており、ようやくピークを越えてきたところですが、まだまだインフルエンザも流行中で平井先生がなかなかコラムにとりかかれないようなので、一旦スキップして婦人科のターンにさせていただきます。北区の子宮がん健診が11月までとなっていますので、クーポンをお持ちの方はお急ぎください。当院はまだ予約に余裕がありますし、当日でもほとんど健診可能です。受診前に念のためお電話でご確認ください。健診結果を記入する便利なレディース手帳も無料で配布中です(数に限りがあります)。最近は寒い日も増えて参りましたので、暖かくしてお過ごしください。

田中ゆりあ

4月から婦人科常勤で働いております、田中ゆりあです。
不妊治療ですが、昨年の4月からは保険診療になったとはいえ、まだ敷居が高く感じる方も多いのではないでしょ
うか?タイミング治療は排卵日の特定のために1回の生理周期で2-3回の来院が必要になりますが、タイミングが
合っていると2割くらいの確率で妊娠すると言われています。意外と低い確率だと思うかもしれませんが、
体外受精に比べると通院回数や費用の負担は少ないので、試してみてはいかがでしょうか?

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武谷 千晶

平井先生へ回答します。成長を感じる点としては、体重などでしょうか…。
あと、更年期の症状がより実感できるようになったことですね。
これがホットフラッシュか!と感動しました。

ところで、4月から、婦人科常勤の女性医師が増え、二人体制となりました。
新しい常勤医の田中ゆりあ先生は日大の後輩で、背が高く、天然パーマで葉加瀬太郎さんのような髪型です。
3月まで日大板橋病院でたくさんお産をとっており、不妊治療専門クリニックでの勤務経験もあるので、頼もしい限りです。当院でも不妊治療の第一段階・タイミング法を開始します。その説明は次回、ゆりあ先生にお願いします。

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平井 麻衣子

3月になってずいぶん暖かくなってきました。発熱外来の待ち時間も少しは楽になったかなと思います。現在小児科では花粉症の患者さんが増えています。

当院小児科がオープンになってからこの3月で一年半が経過しました。開院当初はまだ乳児で親御さんに抱えられて受診していた子ども達が、今では歩いて診察室に入って来たり、診察ファイルを「どうぞ」と手渡ししてくれる様子に成長を実感しています。診察時に嫌がって泣いてばかりいた子が自分から診察椅子に座ったり、大きな口を開けて見せてくれるようになったりと、子ども達は診察のたびに新たな感動を届けてくれます。
子育ては大変なことの連続ですが、こういった成長を感じる瞬間に、大きな喜びを私たちにもたらしてくれるものです。

子供たちの著しい成長をみる一方で、この一年半自分がどれだけ人間として成長出来たのか?と振り返ってみると、それなりに小さな成長はあるのだと思いますが、思いつくのはシワが増えたな…とか、シミが出来てる…とか、加齢性変化ばかりで嫌になります。これは成長というより衰退ですね。
そんな中でも、小児科開院してから今日まで、新型コロナにかかることなく発熱外来、一般外来共に診療を継続できたことは、徹底した感染対策を実践できたという自分の自信に繋がりましたし、そのことは私のこの一年半の一つの成長だと思っています。
武谷先生は最近自分の成長を感じた瞬間ってありますか?

3月は卒園、卒業のお別れの季節。小児科外来待合室には桜の花が満開です。フォトスポット風にレイアウトしているので、よかったらお写真撮ってみて下さい。
撮影用小道具も置いてありますよ!

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武谷 千晶

その疲れ、副腎疲労かも?

平井先生、毎日寒風のなか、コロナとインフルエンザの検査に奔走され、お疲れ様です。
小児科の発熱外来の椅子に子供向けのシールが貼ってあるのが、可愛いですね。

「最近疲れやすくなって、健康診断を受けたけれど、異常がないと言われた」「更年期かもしれないと思って婦人科に来た」という患者さんが受診されることがあります。更年期症状の可能性を疑い、女性ホルモンや、甲状腺機能の検査などを行いますが、それでも異常がない場合、副腎疲労の可能性があります。
副腎は腎臓の上にある臓器で、ステロイドホルモンを作っています。ストレスなどにより副腎疲労を発症すると、全身倦怠感、熟眠感がないなどの症状が現れることがあります。
また、副腎皮質ホルモン分泌低下はコロナ感染後にもみられることがあり、頻度は16.2%と珍しくありません。(Endocr J. 2022 Jun 28;69(6):649-658.)浮間中央病院腎臓内分泌代謝センターでは内分泌専門医による検査により副腎不全の診断や治療を行うことができます。
原因不明の倦怠感でお悩みの方は直接受診もできますし、当院婦人科で更年期の検査後にご紹介することも可能です。どうぞご検討ください。

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平井 麻衣子

2023年もどうぞよろしくお願いします。

12月にお返事を更新できませんでしたが、年末にかけて小児科外来では新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザA感染症の患者さんが急増していました。どちらも高熱が出るので一見して見分けはつきませんが、コロナがのどの痛みがメインであるのに対し、インフルエンザでは咳症状が強く出ている方が多いです。

当院では12月からインフルエンザA・B、新型コロナウイルスを同時に検査できる迅速抗原定性検査が導入されたので、鼻に綿棒をぐりぐりする検査が1回で済むのでお子さんの負担は少なくなりました。一点注意が必要なのが発熱直後ではまだウイルス量が増えていないので、かかっていても迅速抗原定性検査では陰性と出てしまうことがあります。そのため検査をするタイミングが重要になります。正確性のある検査をするには発熱から12時間以上経過して検査を行うことが望ましく、どの検査をいつ行うのかについては外来を受診された際に個別にご相談させて頂いています。

小児科発熱外来では待合室で患者さん同士が感染症をもらわないように、感染対策として屋外の待機場所あるいは車の中で診察待ちをして頂いています。寒い中待っていただくことを心苦しく思いますが、なるべく待つことなく診察ができるよう素早く対応してゆきますので、ご理解いただけると幸いです。

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武谷 千晶

「その頭痛、防げます」

婦人科外来を受診される患者さんで、頭痛を訴える方が多くいらっしゃいます。最近の日本のデータ*では、片頭痛は30代で最も多く、女性は男性の4.4倍、医師の診察を受けていない人の割合は81.0%でした。多くの頭痛に悩む方が受診せずに頭痛に悩んでいるということです。

その一方で、片頭痛の治療は日々進歩しています。予防薬には飲み薬もありますし、今年新薬として注射薬が承認されています。注射薬はとても効果があり、月に1回の注射で、片頭痛発作をかなり抑えることができます。今までの治療薬であるトリプタン製剤のような血管への副作用はありませんが、注射の際の痛みや費用がやや高いことがデメリットです。
当院でも注射製剤が採用され、多くの患者さんで劇的な効果がみられています。

使用できるのは、予防の内服薬で効果がない方など、適応がきまっていますので、希望の方は当院の場合、脳神経内科へ受診してください。片頭痛発作の際の治療薬も新薬が発売されています。今までの治療で効果がなかった方も、合う治療が見つかるかもしれません。お近くの脳外科、脳神経内科、頭痛外来などを受診されてみてはいかがでしょうか。

ところで、小児科の受付や待合は素敵なクリスマスの飾りつけがされていますね!平井先生、お気に入りのコーナーはどこですか?見どころを教えてください。

*J Headache Pain. 2022 Jun 23;23(1):70. doi: 10.1186/s10194-022-01439-3.
A study to investigate the prevalence of headache disorders and migraine
among people registered in a health insurance association in Japan

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平井 麻衣子

秋も深まり、上着を着ないと肌寒い季節になりました。
新型コロナウイルス第7波が落ち着いたのもつかの間、先週あたりから小児科では学童期を中心にらちらほらコロナの患者さんがまた散見されるようになりました。そのほか咳や鼻水の風邪、喘息発作が増えてきています。

冬のインフルエンザの流行に備えて、今月から小児科でもインフルエンザワクチン接種が始まっています。すでに予約が埋まりつつあります。ご希望のある方は小児科までご連絡ください。

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武谷 千晶

水曜日のパン屋さん

当院には、月曜から金曜日(不定期)にキッチンカーが、水曜日にパン屋さんがやって来ます。今回は、大人気のパン屋さんのご紹介をします。「ブレッドアンドバター」というパン屋さんで、浮間にある障害者就労支援施設です。
水曜日11時30分から病院のロータリーで販売しており、種類も多く、お値段もリーズナブルなので、いつも行列ができています。平井先生のおすすめは、カルボナーラパンだそうです。パンの上に卵、クリームソース、お野菜がのっている美味しいお食事パンです。平井先生に食レポをしていただきましょう。

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平井 麻衣子

このパン屋さんは、パン生地の美味しさもさることながら、調理パンやサンドイッチのソースが美味しいです。
そして、たーくさんの種類があるのも魅力的ですね。

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武谷 千晶

それから、「悪魔の生食パン」もおすすめです。生食パンにホワイトチョコ+アールグレイ・夏みかん・抹茶などの種類があります。「気づいたときには一斤食べてしまっている、悪魔の美味しさだ!」と常連さんがネーミングしてくれたそうです。メープルクリームが練りこんであるメープルパンもおすすめですし、「カスタードクイニーアマンが激旨」と小児科スタッフが推しています。
受診されている方、受診日ではないけれどご近所の方、病院スタッフなど多くの人が並んで楽しそうに沢山パンを買って行かれます。赤羽の美味しいパンをお探しの方、お試しください。

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平井 麻衣子

武谷先生の外来で妊婦健診も出来るようになるのですね、それは楽しみです。
小児科と婦人科はお隣さんで看護師さん、受付さんも共通なので、私たちは違う科のようで実のところ同じ仲間のような存在です。例えば、小さいお子さんを連れたママさんが婦人科を受診される際、診察時お子さんを小児科スタッフでお預かりすることがあります。そんな風に科は違えど、お互い支え合っている大切な仲間です。
妊婦健診が始まり妊婦さんが出産されたら今度はお子さんを連れて小児科に来てくれると嬉しいなと思います。お母さんも子どもも二代にわたって共通の看護師さんが係ってくれることは、きっと安心につながると思いますし看護師さんも喜びます。
と、急に熱いことを書いてみましたが、チャッキー先生応援しています。

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平井 麻衣子

さて、小児科では新型コロナウイルス第7波の影響で7月から発熱外来の患者さんが急激に増えています。新型コロナウイルス感染の方も多いですが、幼児期の患者さんでは手足口病やヘルパンギーナ、RSウイルスといった感染症も同時に流行している状況です。小児科では現在(2022年8月5日時点)時間内であれば受診人数に制限なく受け入れをしています。なるべくスムーズに診ることが出来るように努力はしていますが、人数が多いとお待ちになる場合があるので保護者の方も待ち時間に熱中症にならないように熱中症予防グッズ(日傘、飲み物、ネッククーラー、ひんやりする汗ふきシート、携帯扇風機等)をお持ちになると良いです。
発熱外来の中、「コロナ流行で大変な中診てくれてありがとう」「頑張ってください」とお声がけをしてくださる患者さんやご家族に本当に励まされます。私が体調を崩して小児科がストップしないよう、日々体調管理に気をつけてこの夏を乗り切りたいと思います!というわけで武谷先生、体調管理にお勧めのアイテムなどあれば教えてください。

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武谷 千晶

NCPRの講習を受けました

2022年7月1日

先日、NCPR(新生児蘇生法普及事業)の講習会を赤羽中央総合病院のメンバー(看護さんと小児科の平井先生)で母校の日大板橋病院で受けてきました。
NCPRは、生まれたばかりの赤ちゃんが具合が悪かったときに、すぐに応急処置ができるための訓練です。処置の方法が日々アップデートされてゆくのと、いざというときにすぐに手技ができるように、定期的に講習を受けてライセンスを更新することになっています。
よく、ドラマなどで出産のシーンになると「お湯を沸かして!」という場面が思い描かれると思いますが、実際にはお湯は使用せず、きれいに拭くだけの場合が多いのです。それから、産声を上げるよう刺激したり、吸引や心拍確認などをしてゆきます。
写真は看護師さんが呼吸補助のためのチューブをトレーニング用のお人形に入れているところです。平井先生がサポートしています。平井先生はとても華麗なマスクバッグ手技でインストラクターに絶賛されていました。
現在、赤羽中央総合病院では分娩を取り扱っていませんが、ゆくゆくはセミオープンシステム(妊婦健診は近くのクリニックなどで行い、分娩は入院設備のある病院で行う方法)などで妊婦健診を行うことも計画されています。また、いつどんなところで分娩に立ち会うかわかりませんので、日々のトレーニングは必要ですね、平井先生。

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平井 麻衣子
2022年6月18日

新年度が始まったと思ったら、もう6月ですね。
時の流れの速さに時々恐ろしくなります。
さて、梅雨の季節ということで小児科外来の飾り付けも「こどもの日」から「梅雨」のデザインに代えました。
小児科外来では子ども達に季節を感じて欲しくて、外来の飾り付けを月ごとに代えています。受診の際に是非見
て行って下さいね。
武谷先生からのご質問についてですが、小中学生の月経についての相談や陰部のトラブルなどの相談はまずは小
児科受診で問題ありません。婦人科の先生に診てもらった方がよさそうな場合は、こちらからご案内しますので
ご安心ください。具体的にピルの希望などがある場合は婦人科のほうがよいかもしれません。
アイコンよく見たら私にも猫の耳が生えているではありませんか!
ウサギ先生、小児の月経相談など、婦人科に診てもらった方がいい場合は宜しくお願いします(=^・^=)!

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武谷 千晶

春は肝の季節

2022年5月2日

中医学では、肝臓は西洋医学での肝臓とは異なる意味合いをもち、気の流れを調節する臓器とされています。ストレスや怒りなどをコントロールする臓器ですが、春は肝に負担がかかるため、精神的に不安定になりやすい季節です。肝には体内の気の巡りを調整する効果があるため、排卵などのリズムにも変化がおき、月経不順となることもあります。
婦人科にも、新年度のため環境の変化などの影響もあると思われますが、月経不順で受診される方が増える時期です。
月経不順の治療には漢方やピルなどのホルモン剤があります。子宮や卵巣に異常がないか、超音波検査で確認することも重要です。
それから平井先生、前回のご質問「ウサギミミの理由」ですが、若い年代の方にも親しみを感じていただきたいというのが回答になります。小中学生でも生理痛など、月経に関するトラブルで困っている方にもコラムを読んでいただきたいという思いからです。受診される方からよくご質問があるのですが、小中学生の月経に関する受診は婦人科ですか、小児科ですか?私はどちらでもよいので、受診しやすい科にかかっていただければと思います。先生のご意見をお聞かせください。

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平井 麻衣子
2022年3月18日

武谷先生お返事遅くなってすみません。
武谷先生からHPVワクチンについてバトンを渡されましたので、少しコメントをさせて頂きます。

HPVワクチンで予防できるのはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で、子宮頸がんはこのウイルスの感染が原因で発症することがわかっています。
HPVは性交渉によって感染するため、成人期になれば誰にでもそのリスクがあるといえます。その前に抗体を作り、感染を予防しておくことが子宮頸がんから身を守ることになるわけです。
私はこれまで小児がんやAYA世代のがん(AYAとは思春期・若年成人のことをいいます)の診療を専門にしていたので、がんを患うことの大変さや辛さを間近で診てきました。それだけにワクチン接種でがんが予防できるということは、本当に素晴らしいことだと思っています。HPVワクチン接種によって一人でも多くの女性を子宮頸がんから守ることができたらと思っています。

当院で定期接種できるHPVワクチンはガーダシルになります。副反応などについてご心配なことがあれば外来でご相談頂ければと思います。

ところで、武谷先生はどうしてウサギの耳とヒゲが生えているんですか?
婦人科前の吊るし雛かわいいですよね。小児科のかわいいお雛様も紹介します。


女の子も男の子もみんな健やかに育ちますように!

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武谷 千晶

ひな祭りとブライダルチェック

*2月のコラムは平井先生予定でしたが、季節柄武谷が担当しました。
2022年3月3日

3月3日は桃の節句、ひな祭りの日です。3月のはじめに来る巳の日を上巳の日と言い、この時期は体調を崩しやすいため、その原因となる邪気を人形に厄払いとして引き受けてもらう目的で行われていた流しびながひな祭りのルーツだそうです。現在は流しびなではなく、結婚式を模したお人形を飾り、女の子の幸せを願う行事になっています。
さて、結婚前にいろいろな体のチェックをしておきましょう、という「ブライダルチェック」という検査をご存じでしょうか?「ブライダルチェック」とは、結婚前に行う健康診断のようなものです。1つの検査ではなく、いくつかの検査を組み合わせたセットを指すことがほとんどです。行う医療機関によっても内容は異なりますが、一般的には子宮頸がん検診、超音波検査、クラミジアやHIV、肝炎などの感染症検査が含まれていることが多いようです。
症状がない方に行うので自費診療となり若干価格設定は高めになりますが、通常の診療ですと一つずつ自費で行わなければならなかったり、通常検診では希望の項目がなかったり、タイミングが合わなかったりする可能性を考えると、その点、一度に検査ができるセットは便利です。当院でも行っていますが、健診センターやレディースクリニックでもできます。
最近では男性向けのブライダルチェックもあるようです。(当院では女性のみです)もともと、ひな祭りの由来となった上巳の節句も女の子に限定しておらず、厄払いのための行事でした。
男の子も女の子も、みんな元気で育ってほしいですね、平井先生。

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武谷 千晶

子宮頸がんワクチン再開

2021年11月26日

厚生労働省から各自治体に子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチンについて積極的勧奨を来年4月に再開するよう通知が出されました。子宮頸がんワクチンは平成13年4月に定期接種が開始されましたが、痛みなどの副反応が疑われる症状が相次いで報告されたため、同年6月に積極的勧奨を中止しました。その後、ワクチンの有効性や安全性に関する研究報告が蓄積され、接種後に症状が出た方への対応を強化させながら勧奨再開となりました。

子宮頸がんにかかる女性を一人でも少なくするために、検診やワクチンなどのお手伝いをさせていただければと思います。
当院では、婦人科でシルガード9の接種が可能です。シルガード9は子宮頸がんの88.2%の原因となる9種類のヒトパピローマウイルスに対するワクチンです。実は子宮頸がんワクチンは現在も現在公費(無料)での定期接種が可能です。公費の場合、もう1種類の子宮頸がんワクチン「ガーダシル」の接種となります。定期接種については小児科の先生がご専門ですので、次回平井先生にコメントを頂ければと思います。乞うご期待です。