Dialysis Shunt

透析シャント治療

透析シャントは透析治療を受け続けるために必要不可欠であり、
「血液透析患者の命綱(ライフライン)」とも言われています。
大切なシャントを長く使っていただくためには、定期的な管理が重要です。

透析アクセス造設(自家静脈による内シャント造設術、人工血管による内シャント造設術、長期留置カテーテル挿入)
やシャントトラブル対応・治療(バルーン、ステントによる経皮的シャント拡張術:PTA、手術)、
シャント管理(エコーによる定期的なフォロー)を実施しております。

 

手 術

自家静脈を用いた内シャント造設術、人工血管を用いた内シャント造設術を局所麻酔下に日帰りで行っています
(ご希望があれば入院し治療を行います)。また長期留置カテーテル挿入、血流制御や動脈表在化などの手術も実施しています。

ハイブリッド手術室

外科手術に加え最新のバイプレーン血管造影システムを用いカテーテル治療も同時に行
うことができます。

 

経皮的シャント拡張術(VAIVT Vasucular Access Interventional Therapy )

血管内にバルーンカテーテル(風船が付いている細い管)を挿入し、閉塞、狭窄した部位を拡張させます。治療の際は、造影剤を使用し位置を確認しながら行ないます。造影剤が使用できない場合にはエコーガイド下に治療を行います。身体的負担が少なく、治療時間が短く(30 分から 1 時間程度)、日帰りで行えます。

  • バルーンカテーテル拡張中に強い痛みを感じることもあるので、治療部位に局所麻酔薬を充分注射してから拡張を行うように心がけています
X線透視室

最新の血管造影システムを用い、経皮的透析シャント拡張術やカテーテル留置術を行っています。

 

シャント管理

週 3 回もの血管穿刺により、シャント静脈は経時的に傷んでくること、内膜が肥厚したり石灰化を呈し、透析はできているけれど、いつのまにか狭窄が進行し、血流が落ち突然脱血不良や閉塞を起こすこともあります。また、VAIVT 後も狭窄部位の再狭窄を起こす可能性があるため、シャントの状態、臨床症状や透析データ、超音波検査による機能的、形態的評価を定期的に行う必要があります。外来で定期的にシャント管理を行うことでシャントトラブルを早期に発見し、より長く使えるように努めています。また、様々な透析シャントトラブル(透析シャント機能不全、シャント狭窄、閉塞、静脈高血圧症、スチール症候群、シャント瘤、過剰血流)の対応を行います。

超音波画像診断装置

四肢の血管疾患(動脈、静脈およびリンパ管)、内シャント診察を行います。心臓血管外科専用の高画質ポータブル超音波装置で外来診察室、病棟、カテーテル室と幅広い診療シーンに対応し活躍します。