Column

病院長コラム

赤羽中央総合病院・東京シニアケアセンター赤羽

 このたび当赤羽中央総合病院は、旧赤羽中学校跡地に新築移転し「博栄会 赤羽中央総合病院・東京シニアケアセンター赤羽」として生まれ変わりますが、開業の10月1日までいよいよ後1ヶ月となりました。おかげさまで、9月1日には竣工式を済ませ、職員一同、気を引き締めて移転準備にとりかかっているところです。

 新施設は、洪水等災害時に地域の方々が垂直避難することも可能な地上7階建ての大規模施設であり、「未来志向の全方位型複合医療施設をめざして」をテーマとし、1)東京都では初めての同一建物内での「病院・介護老人保健施設・複合医療施設」であること(さらに隣接して保育園も併設)、2)介護老人保健施設を含めれば、現病院の病床数の倍の300床に及ぶ拡充、3)ERを新設し、専用のエレベータ等、専用の機器の充実、4)婦人科、小児科、呼吸器外科外来の新設(小児科は病児保育との連携も考慮)、5)最新型のCT,MRI,内視鏡システムの導入、6)大学病院に匹敵する広大な手術室の整備、7)手術も即応できるハイブリッド型心臓カテーテル検査室の設置、8)整形外科領域でのロボット支援型手術の導入、9)富士山、スカイツリーを眺望できるリハビリテーションルームや大規模介護用浴場、10)感染症にも強い陰圧システムを全個室に導入、11)医学生や研修医の研修に相応しい教育システム、12)未来志向の(地域)医療のあり方を探求する研究所の併設、13)つどいの広場、コンビニ、理容室などの設置、等々、数々のアイデア溢れる複合医療施設としてオープンいたします。

 現在、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う自粛生活が強いられる中、不用不急のものと必需のものとの区別がなされ、人々の価値観はより物質的なものから精神性の高いものへと向けられつつあるかに見えます。新病院では、上記のような新しいハードウェアの充実とともに、なによりも地域の人々の「こころ」に最大の安心を与える施設へと自信をもって昇華していきたいと考えております。

2021年9月
赤羽中央総合病院・院長 廣 高史