Column

病院長コラム

年頭のご挨拶

2024年を迎えました。

新しい年を迎え、それを賀するべきところではありますが、ご承知の如く、本邦は早々より大規模な震災に見舞われ、また航空機事故や大規模火災も起こりました。その結果多数の被災者が生まれ、しかも今なおその辛難に直面されておられる方々数多く、まずはその皆様方すべてに衷心よりお見舞い申し上げます。

しかし、一方で、大地震の被災地では、今なお余震が続くなかレスキューの方々が倒壊した家屋の中にまで入り懸命に救出活動に当たっておられる姿を拝見し、あるいは航空機事故では、日航機の乗客乗員が全員無事に避難されたときの人々の行動をみて、医療関係者の一人として学び、肝に銘じることが数多くありました。犠牲になられた方々やご遺族の皆様におかれましては、誠に痛恨の極みとは存じますが、その犠牲を決して無駄にしないよう、今回得られたあらゆる教訓を胸にして、未来に向かわねばならないと考えております。

さて、本年は当病院の発祥よりちょうど70周年に当たる記念すべき年となります。無事この年を迎えられましたのも、地域の皆様の多大なご協力やご支援があればこそであり、そのご厚意に報いるために、当院職員一同、引き続き地域の皆様の健康と安心をお守りするべく、一丸となって職務に就く所存です。そのためにも、通常診療に加えて、救急医療にもますます力を入れ、全人的かつ全方位的で、そして心温まる診療を行って参りたいと存じます。

本年もどうぞよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。