10月の健康ワンポイント
介護老人保健施設「太陽の都」 事務長 福士康造
俗に「天高く馬肥ゆる秋」と言われますが、今年の秋は夏の暑さが尾を引きいつもの10月の気候とは違う気がします。温暖化の影響による自然現象の変化が如実に表れている結果と懸念を抱きます。今年は台風の発生の始まりも早く、続々と発生しそのパワーも凄いものばかりでした。日本のみならず世界規模の問題ですね。
さて、視点は変わりますが毎年の気象の傾向から10月は秋晴れの日が多くなります。
現在、10月の第2月曜日になりましたが、平成11年までは「体育の日」は10月10日でした。(10月10日は過去の統計から晴れが多い日として知られており、オリンピック開会式当日も前日の雨模様の天気が一転して朝から絶好の天気に恵まれました。気象庁の発表によれば、東京で「体育の日」に1mm以上の雨が降った回数は、昭和41年から平成30年までの52年間でわずか9回です。)
さて、10月は衣替えの時期でもあります。日中は晴天の日は、暑ささえ感じますが朝晩は日に日に冷え込んできます。寒暖差が大きい分、体調管理にはよくよくおきをつけ下さい。
加えて、この時期気になる事ですが、秋の花粉症です。花粉症といえば春のスギ、ヒノキのイメージが強いのですが、実は秋にも原因となる花粉は飛んでいます。秋の花粉症の主な原因は、空き地などに繁殖する雑草で、キク科のブタクサやヨモギ、アサ科のカナムグラ、イネ科のカモガヤが代表的なもの。これらの草が開花期を迎える9~11月に花粉が飛散し、花粉症を引き起こします。外出から戻ったら、うがいや洗顔。衣服や髪についた花粉は払い落とすようにしましょう。こらからの時期は放射冷却による冷え込みや空気の乾燥が始まるため風邪にもご注意ください。